その4 おや、義妹の様子が……

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 そんな彼女の様子を不思議に思っていると、ペスカは私の――正確にはリーベスの正面に立ち、ようやく顔を上げた。 「お義姉さま」  凛とした桃色の瞳は、真っ直ぐに私を見据えている。  何を言うつもりなのかと私たちが身構えた瞬間。 「ほんっっっとうに、申し訳ありませぇえええぇぇん!!」  がばりと床に額をつけるようにうずくまったペスカは、これまで聞いたことがないような大きな声を上げた。
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