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「もちろん周期ゼミのリサーチ、は大切デース。しかしーそれはーチームフレンドに手伝ってークレマス。それよりーもっともっとーレアなシケイダがー日本にいるのデース。ソレはー、ワタクシにしかー、捕まえられないのでーす」
みすみす自分の研究を棒に振るだけの、価値のあるレアな蝉が?
京子は首を傾げる。
日本にそんな蝉がいるのだろうか。
雨脚は再び、激しさを増してしまった。なんとも執拗い。第二波目の雨雲が厚くなり、大きくて、重たそうだ。暗い影が京子の頭上にのしかかろうとしている。ヒヤリとした空気が背中を通り、不安にさせる。
「It's name is Cicada 3301.
(その名は、シケイダ サンサンゼロイチ)
Mysterious secret organization
(謎の秘密組織)
でーす」
雷鳴がどこかでした。
「……えっと……シークレット、おーがにぜーしょん?」
「Yes……well……彼らはインターネットに、メッセージを載せました。暗号もデース。それはとても高ーいテクノロジーで書かれた難しいパズルデース。ダカラ、それを解く優秀な人をリクルートするためデ、書かれていマース。いろいろなツールや、インターネットサイトへ行って、暗号うぉ解読しマース。解読のースペシャリストたちは、たくさんの暗号うぉ、がんばって解きましたー。2012年のことでーす」
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