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「へぇ。そんなテストがあったんですね。知りませでした」
「Yes、そのテストは、2013年と2014年。スリータイムズありましたー。そして今年、セブンイヤーズレイター。ブロードXが現れるプライムナンバーの年にー、また再び、彼らも現れ始めたのでーす」
京子はいきなり飛躍した話で目を丸くした。曖昧な表情をする。
「まぁ、それはずいぶんと変わった蝉ですねぇ。けれど、インターネットで書き込まれた暗号?なんですか……?」
もったいぶって得意げに笑みを見せる。
「Cicada 3301の暗号は、いろいろーありましたー。メッセージの画像に、隠された、デスね。三個の素数を見つけろ、というものとかでーす」
「なんだか面白そう。クイズみたい」
「はい。多くの人が夢中になって。頑張って解いて、ゆきましたー」
「それで、素数は、見つかったのですか?」
「Yes……一つは、彼らの名前。3301でーす。のこり、二つは、画像の縦と横の長さでしたー。503と509です」
「あら面白い。けっこう単純そうですが、盲点かも知れませんね」
「モウテ?」
「もうてん。近すぎて気づけなかったりしますでしょ?」
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