タナバタ

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タナバタ

青年はあたりを見渡すが 木と雑草としかなく。 人、動物の気配なし。 その瞬間、 青年の脳に電気が走ったように痺れる。 これは、、、 脳から文字が現れるのがわかる。 『ここの森からの3日以内に脱出しろ  場所は北、生きたければ急ぐんだヨ』 北、、、 青年は空を見る。 太陽で北の方向を調べようとしたのだ。 だが、太陽は無く代わりに星がある。 しかし、現実のような星ではなく、星々が動き回り、絡み合い光っている。 ただ光っているわけではない凶気と怪しさが混ざり合った様な光である。 どうしたものかと青年が座り込むとゴツゴツと音がなる。 あの固定スマホからだ、よく見るとスマホでは無く。 中には北とぶっきらぼうに書かれた石がゴツゴツとスマホを叩き、動いている。 これは方位磁石かと思い北の方向を見ると目の前には青白い姿をした裸の人間が立っている。 青年は何故、気配がしなかったのかと疑問を感じおぞましい殺気を感じる。 だがこれぐらいの殺気なら慣れている。 青年はすぐに構え、戦闘態勢を整える。 野郎は近づいて来ない。 逃げるかと思ったその時! 激しい銃声がし凶気溢れる唸り声が上がる。 その唸り声とともに走って近づいてくる。 青年は落ち着き、青白い野郎の攻撃を避け、 腹に右手で一発重いのをぶつける。 怯んだ所に左足での前蹴り。 後ろに吹っ飛んだ奴の腹に向かいジャンプし地面にぶつかると同時に踏みつけ蹴りまくる。 青白い野郎は意識を完全に失い消滅した。
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