白TシャツとナポリタンとLemon

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自分でも見惚れてしまうほどに、ぱつぱつの白Tシャツ。 加えて、丈が間に合わずにだらしない腹が隠しきれていない様。 どれをとっても、銀二の想像を凌駕していた。 これ程の見てくれがあれば。 銀二は閃いたのだ。 銀二は外へ飛び出した。 煌めく太陽の日差しを、純白の白Tシャツが全反射した。 「あああああああああ゛ーーー」 突如として、この世の終わりを彷彿させるような叫びが轟いた。 「め、目があああああああ」 男性が、跪き、手で顔を覆いながら悲劇を物語っていた。 「おい!西野!大丈夫か?・・・・・・っっ!」 一緒にいた友人らしき男は、彼の目を見て絶句した。 目が焼けていた。 「西野!目が!くっ、きゅ、救急・・・・・・あああああああーーー目がああああああ!」 友人の目も焼かれた。 当の本人は、気分上々だった。 まさか、自分の白Tシャツの反射光で、誰かの網膜が焼かれているなど、夢にも思っていなかった。
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