友達の面影

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「ジャックが約束している友達ってヤマメのマーヤだよね?」 「そうだよ!ヤーゴンもだよね?」 2匹は遊びながら話す。 「マーヤは綺麗でかわいくて、大人になった今はどんな感じになっているんだろうね」 ジャックはワクワクを抑えきれずに水の中をはしゃぐように泳いでいる。 「きっと凄く綺麗な、魅力的なヤマメになってるよ」 その上をヤーゴンが軽やかにヒュンヒュンと飛ぶ。 2匹が、ワクワクドキドキしながら待っていると、遠くの方からバシャンバシャンと大きな音がしてきた。 「ん?なんだろう?」 ジャックが泳ぎをやめて水から顔を出した。 「下流の方からだね」 ヤーゴンも飛んだままその場にとまった。 バシャンバシャンと音が近づくにつれて波紋がひろがる。 ジャックとヤーゴンは岸辺の岩に戻り、じっと近づいてくるものを見ていた。 すると、 「すみませーん!!」 と、大きな水の音よりもさらに大きな太くて低いすごみのある声が聞こえてきた ゴクリとジャックの喉がなる。ヤーゴンも息を飲んだ。 バシャンバシャンバシャーン 2匹はその水しぶきを頭からかぶった。
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