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「わかった」と一言だけ答えたクレイがどんな顔をしていたか思い出せない。
けど、次の日には『聖石』を手に入れるために宿を立つことになった。
メルちゃんは大泣きしたけど、すぐに納得してくれたのが救いだ。
まあ、傭兵なんて一か所に長くいることなんて珍しいことだったから諦めがついたのだと思う。
そんなメルちゃんを見て、おじさんも何処か安堵しているように見えた。
とにかくだ。
俺が17歳になった翌日、俺とクレイは『聖石』を探すために旅立った。
それが、あれほど長い物語の始まりになるとは思いもしなかったのだけれど。
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