side   愛 生

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「式は身内だけだから  駅から遠くてもいいだろ?  夜挙式のイルミネーションが  話題の式場でね、そうそう  これが出来たときには  及川達女子は  『絶対に一番好きな人と   ここで式を挙げる!』  って、騒いでたなあ…」 「瑠李が気に入るなら絶対に  素敵なチャペルね」 式場までの車の中… 二人で語り合う すぐ近くの新しい未来は しばらく曇らせていた 愛生の気持ちを一新させていた。 (悠未は部内でたった二人の女子  なんだもん。私から食事に  誘ったり、仕事を教えたり…  私が優しく接していかなきゃ) 「ここだよ」 83e01b9a-4b72-4cf1-9c63-a9d11dbe3d1e   夕闇に光るチャペルは 自分を迎えてくれていると… このときの愛生は… 信じて疑わなかった…。
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