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浜松から戻った翌朝、
「おはよう、悠未ちゃん。
もしよかったらランチでも
私と一緒に…どうかな?」
愛生は思い切って
悠未に声をかけた。
「 え?! 」
見開いた悠未の大きな瞳。
「 え?! 」
その驚きように愛生こそ驚いた。
「あ、ああ!嬉しいぃ!!」
愛生にハグする悠未。
「ぜひぜひです!ありがとう…
ありがとうございます!!」
子供のように喜ぶ悠未を
愛生はなんだか可愛いと
思ってしまうくらい。
(こういう“もの喜び”が
男性には魅力的なのかも)
初めて悠未を好意的に
考えることが出来た愛生。
この日から週に一度は
ランチや帰りの御茶を
二人でするようになり…
「私も簿記を3級から
取ることにします!」
悠未は仕事にも意欲を
示すようになり、居残りで
問題集に取り組んだ。
相変わらず、どの男性からの誘いでも
断る様子はなかったけれども。
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