145人が本棚に入れています
本棚に追加
「木下くんへの配慮、申し訳ない。
助かるよ、ありがとう」
経理部長にも感謝をされたが、
「愛生はやっぱりしっかり者で
本当の気配りが素敵だ」
朔也は愛生の行動を褒めてくれた。
「確かに悪い子でないかも…」
鈴子と咲希も悪い印象は
若干払拭したようだし…
「どうにも数字に弱いなら
企画部へ配転になるように
部長にいってみるわ。
若い分、流行りに敏感だし
いいプランを出すかも」
販売促進のため、常に
キャンペーンで手腕を発揮
してきた瑠李の言葉に
「私…やはり心が貧しいのね。
そうなれば嬉しいって
瞬間で思っちゃったわ」
愛生は本音を漏らした。
「嫉妬深くない女なんて
…いやしないもの…」
冷えた横顔の瑠李がいた。
最初のコメントを投稿しよう!