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#001 / 黒塗-Never Land' I-
そうして私たちは居場所をなくし、太陽のない世界を彷徨うことになる。
空は白い。
靴裏を叩くアスファルトの感触は硬くて、歩き続けることすら億劫になってくる。
立ち止まる、雑踏の中。
通り過ぎていくおおきな背中たち。
声と雑音の渦に拒絶され、そんな壁に囲われて。
……ああ、どうして私が。
立ち尽くす子供はひとりだけ無色で。
……どうして私だけが、誰にも愛してもらえないのだろう?
よくある悲劇の名目のもと。
有象無象に埋もれた私たちは、次第に輪郭を失っていく──。
-Neverland' I-
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