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WB LIE Ⅱ-Ⅰ
WB LIE Ⅱ-Ⅰ
希美との一件が落ち着き、仕事についても上司と相談して退職する手筈をとった。多少の引き留めもあったが希美が死んで自暴自棄になっているのではなくやりたい仕事が見つかった事、それに対する僕の気持ちを慮ってくれて上司は納得してくれたようだ。その後引き継ぎを行い、晴れて退職となった。
仕事を退職する事、全容の分からないWB LIEを信用する事、そして所長が言っていた『この世界との繋がりが無くなってしまう』という事など、不安になる事の方が多かった。しかし、僕はWB LIEの仕事がしてみたかった。
希美との本当の意味での理解を勝ち得た事に感謝しているし、また同じような気持ちを抱えている人を手助けしてあげる事に僕自身希望を見出している。その気持ちが僕を突き動かしていたのだ。
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