結婚前夜

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 アパートまで送ってくれた允は、そのまま上がると言い出した。 「そうですね。  じゃあ、一緒にスイーツでも。  今日は早めに寝ようと思ってるんですけど。  ちょっとだけ」  明日のコンディションのために早く寝る、と莉王は言ったが、允は、もう式は今日、一回やったからいいじゃないか、という感じだった。 「それに、大丈夫だ。  お前の肌が荒れていたことはない」 「……いや、ありますよ」  そう言いながら、今は荒れてても、そう見えないのかもな、と思っていた。  付き合い始めの魔法だ。  いつか期限が切れてしまう魔法だ……。  真面目にお手入れしなければ、と莉王は誓った。
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