王道転生では無さそうです

2/2
前へ
/2ページ
次へ
俺の名前はゼファー。 10歳だ。 色々重なって転生した。 あの水晶の事故?(というか自分のせい)があって どこかに飛ばされた後今の家族に拾ってもらった。 たまたま拾ってくれたけどマジで助かった。 あのまま野垂れ死ぬところだった。 あの日を境に俺の能力と思われるものが発現した。 俺は自分でこう呼んでいる。 『魔力操作』 なんか誰でもできそうだなとか思ったけど 気にしないでおこう。 俺は平穏にこのまま暮らしていければそれでいいのだ。 この世界では異世界の勇者なんかが転生したり、召喚されたりすることが当たり前らしい。 この国、ルード王国では特に。 理由は隣国のジル帝国と魔王の存在だとか。 どんだけ荒れてんだよとか思いつつもその響きにちょっぴり感動したりもする。 ただ、一つ気になるのは、俺はそのどれにも当てはまらずこの国に転生してよく分からないルートで今ここにいることだ。 完全なイレギュラー。 まぁともかく、今は平穏に過ごして、 5年後、王国の学校に行ってなんとなく就職して、楽しく終えよう。 勇者とか転生者の傍にいて、 ひそひそと暮らそう。 そんなことを決意したのだった。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加