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過去から吹く風、冷たくて
もう全部嫌になって
灰の空すら睨んで歩く
名前も知らないバス停で
迎えに来たよとバス止まる
暖かさが嬉しくて
ぼくはバスに飛び乗った
どこへ行くのか
どこまで行くのか
なんにも知らない
ぼくみたい
雪降る道の真ん中を
わざとみたいに歩いてた
世界はぼくのものみたい
世界に誰もいないみたい
白い足跡、一人分
冬の風だけ撫でゆく髪
暖かい手は
頬笑みは
過去に拐われたまま
ぼくは迷子
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