1章 ぼくのうた

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ぼくの軌跡 部屋の隅 埃かぶった棚に並ぶ 賞味期限切れの本たちは ぼくの軌跡を物語る 深夜のベランダで 月に捧げた祈りの涙 白に伝う鮮やかな魅惑 終わった恋と少し似ていた 旅立ちの荒野へ おもちゃ箱のうさぎさん さびついたピアス 鞄に押し込んで駆け出そう ぼくはぼくの延長線 未来永劫消えない轍 途切れさせないぼくの軌跡
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