1章 ぼくのうた

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たまゆらの華 となりで微笑むは泡沫の人 今宵 月下に舞いましょう 悠久の愛は誰がために ありあけの微睡の中で 紡いだ優しい睦言は せめて本心であれと希う 花笑んだのは仮初の恋 ひねもす想う気持ちなど 秋風吹けば散りゆくと 千代の歌人も嘆いている この恋においては闇夜の錦 悠久の愛は誰がために とこやみに忍ぶ背徳の逢瀬 泡沫に舞う私たちは たまゆらの華を愛でるでしょう
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