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2021-8月中旬
アメリカ駐留軍の撤退のため、アフガニスタン国軍は士気が著しく低下する中、ついに一斉にターリバーン勢力が進出を始める。
ザランジやカンダハル、シールハーンに拠点を持っていたが、それらがカブールへ向けて動き出す。
米軍が撤退するに際して、民間人が脱出を試みるも、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、イラン、パキスタン、中国といった各隣接国は国境線を封鎖して、難民の流入を阻止する構え。
陸路では無理、カブール国際空港は逃げようとする民間人でごった返した。
ターリバーンの最高指導者、最高司令官はアクンザダ師だが、恐らく国家指導者として暫定大統領の席にはバラダル司令官が就任するのではないだろうか?
アフガニスタン・イスラム首長国の名を復活させ、対外的に武装勢力からも一目置かれているヘクマティヤール司令官が軍事司令官、国防大臣はヤクーブ司令官である可能性が高い。
融和姿勢を打ち出し、海外へ出ている協力者、或いは旧政府関係者の帰還を促す。その後、意にそぐわない人物を片っ端から拘束、反対者を処刑する見込み。
政権の安定化の為に、パキスタンからの積極的な人員を含めた支援策を取り入れ、中国政府からの資金の流入を促す。首相級の職にはハッカニ師が就任する。
クエッタに置かれている評議会の拠点をカブールへ移転し、カタールの交渉ルートも事務所だけを残して首都へと集めてしまう。情勢が固まるまでは諸外国の企業の操業を承認するが、女性役員や従業員を認めない。
初期は出国を要請し、直ぐに拘束に切り替わる。
比較的旧政権に近かったジャララバートに中立的な場を認めるも、国境付近には武装兵を配置。ザランジでイランへの出国の裏ルートが活発になる。
中国、パキスタン、イラン、アゼルバイジャン、カタールなどがターリバーン政権を承認。それらから支援が行われる。
特にパキスタンからは人的、物的な活発な支援が行われ、トルコが人的に介入を始めるだろう。
シャリーアの厳しい適用が叫ばれて、イスラム教徒はコーランの示す通りの生活を送るように強制される。それは異教徒であっても国内に入れば適用されるようになるが、初期ではイスラム教徒のみに限定される。
だが犯罪を始めとした考えはコーランによるので、相手が異教徒であっても適用される。またあらゆる騒乱は、一方がイスラム教徒ならば双方に適用される。
この点で、中国が人的介入をしようとしても、争いになるだけなので物的、経済的な繋がりを強化するに留めることになるだろう。
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