1,入学

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「は、華です!よろしくね、美羽ちゃんと…友羽くん!」 「よろしく!はなねーちゃん!」 「よろしく、はなねーちゃん」 「う、かわいい……」 「だろ…世界救えるよなあ」 「えへへ~!」  照れて頬を軽く赤くして嬉しそうにはにかむ、屈託のない幼い顔。友羽も黙ってるけど、手を黙って繋いでくれる可愛い子だ。すると、美羽が華に手を差し出した。 「はなねーちゃんも、おててほしい!」 「え、いいの?」 「うん!」 「じゃあ、一緒に帰ろうね」  優しく微笑んで、手をつかむ華は、嬉しそうで温かい顔をしていた。それから4人でゆっくり歩いてスーパーへ寄り夕飯の買い出しをする。華も家では自分で料理を作っているらしく、それぞれ献立に必要なものを買って、家まで歩いた。  家の前まで着くと、双子は駄々をこね始めた。特に、美羽が。 「はなねーちゃんもいっしょ!ごはんたべるの!」 「美羽…華もご飯作んなきゃなんだぞ。」 「みうんちで、たべればいいじゃん!」 「美羽、華にも美羽みたいに家族がいるんだぞ。美羽はその家族を放って食べれるか?」 「んぅ~…それはさびしい」 「だろ。だから、今日はだめだ。」 「うぅう…」  寂しそうに華の手を離したがらない美羽。それを黙ってみていた華は、こう言い出した。 「美羽ちゃん。大丈夫だよ。私、また美羽ちゃんちに来るから。その時は、一緒に美味しいごはん、食べようね!」
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