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「は、華です!よろしくね、美羽ちゃんと…友羽くん!」
「よろしく!はなねーちゃん!」
「よろしく、はなねーちゃん」
「う、かわいい……」
「だろ…世界救えるよなあ」
「えへへ~!」
照れて頬を軽く赤くして嬉しそうにはにかむ、屈託のない幼い顔。友羽も黙ってるけど、手を黙って繋いでくれる可愛い子だ。すると、美羽が華に手を差し出した。
「はなねーちゃんも、おててほしい!」
「え、いいの?」
「うん!」
「じゃあ、一緒に帰ろうね」
優しく微笑んで、手をつかむ華は、嬉しそうで温かい顔をしていた。それから4人でゆっくり歩いてスーパーへ寄り夕飯の買い出しをする。華も家では自分で料理を作っているらしく、それぞれ献立に必要なものを買って、家まで歩いた。
家の前まで着くと、双子は駄々をこね始めた。特に、美羽が。
「はなねーちゃんもいっしょ!ごはんたべるの!」
「美羽…華もご飯作んなきゃなんだぞ。」
「みうんちで、たべればいいじゃん!」
「美羽、華にも美羽みたいに家族がいるんだぞ。美羽はその家族を放って食べれるか?」
「んぅ~…それはさびしい」
「だろ。だから、今日はだめだ。」
「うぅう…」
寂しそうに華の手を離したがらない美羽。それを黙ってみていた華は、こう言い出した。
「美羽ちゃん。大丈夫だよ。私、また美羽ちゃんちに来るから。その時は、一緒に美味しいごはん、食べようね!」
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