1,入学

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「おうおう、どーしたんだぁ?あんまりにも怖くて、ちびっちゃったか?チビだけに。なんつって~!」 「ぎゃはぎゃはぎゃは」 「(シーン)………」  自分で言って、自分で笑うこんなゴミクズには、教室の空気さえ分からないらしい。彼のせいで、教室は南極よりも寒い、極寒地獄だ。こんな静かな中話したら、注目の的になっちまうじゃねぇか…。 「おい、チビ女」 「…」  とりあえず、あたしは断じてチビなんかじゃないから、返事なんかしてやるもんか。 「おめぇだっつってんだ。チビ女」  そういいながら、足であたしをどついた。その瞬間、何かが切れる音がどこか遠くで聞こえた。 「…い……に…ろ……」 「あぁん?きっこえねぇなぁ。チビは声もハエみてぇに、ちっせぇんだなぁ」 「いいかげんにしろっつってんだ。頭だけじゃなく耳も花畑で詰まってんじゃねぇか?クソゴミ」 「んなっ!」  ドスの効いた声で、静かにそう告げる。怒りで我を忘れたあたしは、さらにこう付け足す。 「あぁ。ゴミの頭ん中、花は花がかわいそうだな。クソゴミの中は、ゴミで詰まってんだろうな」 「舐めてんじゃねぇぞ!!」  と、そこでようやく机から立ち上がる。そうしてすぐに拳が跳んできた。教室で、何人かの女子から悲鳴が聞こえてくる。 「パシ…」 「なっ……?!」
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