プロローグ

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プロローグ

「いい匂いだな、勇者様。今夜は俺と楽しまないか?」 「勇者様。俺のテクニックは、この街一番ですぜ」  冒険者風情の男達が次々と集まってきていた。1人、また1人と周りに人が増えてきて、取り囲まれてしまう。 「なんで・・・・・・みんな、匂いに釣られているの?」  僕が不安にかられてリュウを見れば、こちらを振り返らずに前を見据えて言った。 「レイ、とりあえず『3』数えたら、街の外へ向かって走るよ」 「うん」 「いち、にぃっ、さんっ・・・・・・」 僕達は街の外を目指し、走り出した。 ***** 2週間前に、僕たちは知らない世界の知らない森に異世界転生していた。ゲームの世界にでも出てきそうな金髪と銀髪のイケメンになってである・・・・・・。
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