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施設での新しい出会い
ママと施設についた。
知らない、おじさん、おばさんが来て、僕の近くに寄って来た。
僕はママの後ろに隠れた。
急に怖くなって、涙が溢れた。
うあ~ん
「亮、大丈夫よ。皆、良い人達よ。」
「亮くん、こんにちは。初めまして。怖くないよ。皆で沢山遊ぼうね。」
笑顔に接してくれて、少しは不信感も薄れたけど、ママと離れて暮らすなんて、凄く不安だった。
ママと施設の人達と、中を見て回ったり、施設の子達と遊んだり、お昼ご飯も一緒に食べて楽しい時間を過ごした。
おやつを食べ終わった後、その時が来た。
僕は、その時が来る事を忘れていたけど、寂しい現実を突き付けられて、一気にドン底へと引きずり込まれた。
僕は一瞬で顔が強張り血の気が失せた。
ママの真剣な眼差しに、また心の中を不安が巡る。
「亮、今日からママと離れて暮らすけど、皆が居るから大丈夫だからね。寂しくなったら、施設の人に言ってママと電話も出来るからね。」
「うん、、」
僕は強い子、、
だから涙が出ない様に、ママの為に頑張って堪えた。
「ママ、早く亮と暮らせる様に頑張るからね。亮も頑張るんだよ。約束。」
小指と小指で指切りをした。
ママが小さく言った。
「またね、亮、、」
ママの目に涙が滲んで、とても寂しそうな顔をしていた。
そして、ママは去った、、
その後ろ姿を見ながら、僕は必死で涙を堪えて、ママが見えなくなるまで、いつまでも、立ち尽くしていた。
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