11人が本棚に入れています
本棚に追加
お迎えは突然に
僕はママを助ける為、強い自分になる様に努力し続けていた。
施設に来てから、もう随分と時間がたった。
僕は5歳くらいになっていた。
ママは定期的に僕に会いに来てくれていた。
ママは今日も施設に突然やって来た。
相変わらず痩せこけていたが、今日のママの笑顔はいつもと違い明るく見えた。
「ママ~。」
僕はいつも通りママに抱きついた後、ママの頭を撫でた。
ママは嬉しそうに僕に、こう言った。
「亮、ママ迎えに来たよ。今日でここの施設の人達とはお別れして、ママと暮らそう。」
「えっ?やったぁ~。」
僕は嬉しくて嬉しくて、涙が溢れた。
今まで、ずっと泣かない様に頑張ってきたのに、自分でも驚いた。
「さぁ、準備して。ママとお家へ帰ろう。」
こんなに明るいママの笑顔を久しぶりに見て、僕も嬉しくて嬉しくて、飛び上がる様に荷物のある部屋に走った。
荷物をまとめていると、ママが来て一緒に準備してくれた。
ママが僕を抱きしめて言った。
「亮、今まで寂しい思いさせて、ごめんね。これからは、ずっとずっと一緒だよ。」
その力強く抱きしめる力と言葉が、
僕の不安な心が安心へと変わったのを覚えている。
そして、僕はママとまた一緒に暮らす事ができた。
2年ものあいだ、僕はママと離れ離れになり、ママへの愛と強さを知った。
だから僕はママを、これから先も一生守っていく!!
僕は僕のママを愛している。
僕のママは、僕のものなんだ、、
僕は僕のママの為に頑張って、
お金を稼ぎまくる。
すべてはママの為、、
ママに贅沢させる為に、、。
僕はマザコンかもしれないが、僕も僕のママも、幸せに暮らしている。
最初のコメントを投稿しよう!