ラケットの思い

今を過ぎれば過去となる、
先の時間もいずれは過去に。

時は決して待ってくれない、
待っていたのは待ち人くらい。

待ち重ねていた昔のこと、
もう待たなくても良い今が在る。

待ち人には思いがあった、
失くした時間に重ねた思いが。

待たなくて良い思いと、
失くした時間を思い出す頃。

たった数年の間には、
随分と待たされた思い出に。

今となっては過去の夢、
思い出のために過ごしてきた。

たとえ思いが薄れていっても、
刻んだ時間は心の底に沈殿続け。

ぼくの心は底なし沼に、
澄んだ池には程遠く。

たまには浄化しないとね？
明日はまた卓球しに出かけよう。

数百円で良い汗かきに、
その時間も刻む時になるでしょう。

やがてあなたの事も忘れよう、
今は黙って素振りの練習やってるさ。