二人の騎士

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 騎士団に入って、二人は見習い騎士となった。  見習いの仕事は雑用と鍛練。毎日は辛かったが、お互いがいるから乗り越えられた。  二人きりの宿舎の部屋で、カルマンとウルジュは出世しようと励まし合う。  その時だけは幼い頃から呼び慣れた、「カル」と「ウージュ」で。  正騎士となるまでの二年間、二人は切磋琢磨(せつさたくま)するなかで、いつしか、互いを親友と呼ぶ仲になっていた。  その甲斐もあって、二人は晴れて正式な騎士となった。
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