碧と星無

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ところで。碧は言った。 「お前は、何なんだ?」 星無は、あっけらかんと言った。 「魔女だけど?ああ貴女は真琴さんの娘でしょう?可愛い子。お母さんソックリで、降魔君にはあまり似てないわね」 「見た目だけの話だと、私達勘解由小路の子供達は、ママのクローンだぞ?緑くん見たか?」 「あの赤ちゃんね?もう凄い可愛い(美味しそう)かったわ」 「今、美味そうって言ったのは誰だ?まあいい。魔女か。パパはお前の話をあまりしなかったぞ。こっち側の世界の人間なのにな」 「そう、ね。降魔君は魔法使いになる気はなかったみたい。私の作った魔法薬を飲んだのにね。あんまり難しい話は出来ないんだけど、降魔君に言わせると、私達は彼等とは違うみたい」 「なるほどな。パパの分類では、霊力では語れない第3の人種になるのか?って、おい」 やっぱり難しい話は苦手らしく、岩陰にしゃがみこんでいた。 「見つけた。いいキノコね。魔法薬の材料になりそう」 「ヒガシシビレタケだぞそれは。自生はするが、シロシベだぞ?そんなもんを食わすのか?」 「降魔君は普通に飲んでた。小深山良一(スピリドーノアのフォーマルハウト)の脾臓と煮込むと凄く美味しいのよ?降魔君の時は肺翼だったけど。コツはね?チャルメラーって歌いながらかき混ぜることよ?」 昨日食ったかも知れんのか。食わないでよかった。 ママが珍しく何か作ったかと思った。
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