癒しの存在

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癒しの存在

家に帰ると、相変わらずの汚い部屋だ。 このところ忙しすぎて、掃除をする余裕もない。 毎日毎日仕事に終われ、疲れた体で眠る。 それの繰り返しだ。 ーーにゃー。 私を気遣う様にミケはトコトコと私の元に歩み寄ってくる。ミケを通してツカサと話した事実があるから、そう思ってしまうのだろう。 ーーにゃー。 ミケはいつも声が掠れている。 私の膝の上に、ミケが乗ってくると普通に床でそうするようにして毛繕いを始める。 そんな時だ。 突如、私の周りが眩しい程の、オレンジ色の光で包まれた。 ーーあの時と同じ......。 私の中に、暖かい感情が溢れ出す。 気づかないうちに、私の頬を温かい物がつたっていく。 私はそれを手の平で拭った。 また彼に、ツカサに会えるのだろうか?
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