ポポ

4/5
前へ
/22ページ
次へ
「俺は‥俺には帰りを待ってるやつが‥っいるんだよ! だから、ハアハアっくハア、絶対に負けれないんだ。出来るよ俺、やれるよ俺 は。強いんだから!守らねーといけないんだから」 ポポの襲撃から丸一日が経とうとしていた。ポポもローズウッドもボロボロだ。意識が今にも飛びそうなローズウッドは、何度も繰り返し俺はやれると叫んでいる。 やべー。もう、目玉がない。音波傍受も限界だ‥どうする、どうすれば良い? あーもう!冷静になれ俺、パニクったら俺の負けだ。 後使えるのは、超肉体強化と超加速だけ。肉体強化は体力をバカみたいに削るからな‥一発で仕留めないといけない。だが、超加速だけじゃ‥無理だ。 あれは使いたくない‥完全に詰んだ。何も出来ない。でも‥ 「クソっっっっっ!最後の手段だ。コレでだめなら後がない」 ローズウッドは一気に殺気を放出する。 集中しろ。イメージだ‥。 すると、ローズウッドの周りの殺気はすっと消え、目の前に赤い何かが集結した鋭い刃が出来上がった。 出来上がったと同時に、ローズウッドの理性が消えた。 「クククっ!楽しませてくれてありがとうポポ。だが、これで終わりだ」 ローズウッドはポポに一気に詰め寄り心臓を貫いた。 が、それでは物足りず何度も何度も刺して、肉の塊になっていた。 「ん〜。美味しい!流石ポポ。最高の気分だ」 ローズウッドは、赤い剣についた血を舐め回す。 全ての血を舐め終え、ポポの肉を拾い集めようとかがんだその時、突如頭を何者かに殴られたような感覚に陥った。 「っっっっ!何だ‥な、あっクソ、タメダ」 ドサっとその場に崩れ落ちた。すると、慌てたように何処からか女が現れ、ローズウッドを担いで連れて行った。 「ローズウッド様。会いたかった」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加