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元婚約者の女
女視点
私は、生まれたときからローズウッド様とともに生きることが決まっていた。
四歳頃から、花嫁修業に励んでいた。
私の婚約者様は、一国の帝王の王弟殿下様のご子息だ。
噂では、誰にでも平等で優しくまさに男の鏡と言われている。
まだ一度も会ったことが無いけれど、その優しいまなざしを私に向けてくださるローズウッド様を思い浮かべながら、ずっと耐えてきた。
ある日お父様に呼び出された。
「マリア、明後日に王城に行く。準備をしておきなさい」
「ローズウッド様にやっとお会いできるのね!お父様、どのお洋服がいいかしら?」
「ドレスは仕立ててあるから、それを着なさい。ローズウッド様からの贈り物だ」
「ローズウッド様から!まあ、嬉しい!早速準備をしなきゃ」
失礼するはと言って、マリアは自室へと戻った。
楽しみだは!ローズウッド様はどのような方なのかしら?
ドレスを贈ってくれる方だもの、きっとお噂どうりの方よ!
マリアはキングサイズのベットへ入り、深い眠りについた。
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