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このお仕事は
要望によっては
行為も含まれますが
そこは大丈夫ですか?
オーナーさんから
聞かされた仕事内容で
この仕事を選んだ
本当の理由が
これだと言うことは
誰も知らない
40代の突然の
性欲
決して
誰でもいいわけではない
かといって
自分で探すには
リスクがありすぎる
突拍子もない
そんな裏の顔のわたし
食事は
某ホテルの寿司懐石だった
普段は自炊が多く
あまり外食しないせいか
こんな風に豪華な食事が出来るのは
素直に嬉しい
美味しくて
雰囲気も良くて
会話も楽しくて
これでお金貰っちゃって
いいのかしらと
思ってしまうほど
こんないい気持ちで過ごせるのに
わたしなんかでいいのか
思わず
最初のお客さまということで
お話してしまった
「あの
わたし
今日が初めてのお仕事なんです」
「そうなんですか、光栄です」
「え?
でもわたし
今までも
昼間のお仕事もですけど
風俗とは全く縁がなくて…
つまり…」
「はい」
なんの顔色も変えずに
笑顔で聞いてくれる彼に
後ろめたさで
意を決してはっきり言うことに
「今までもそうですが
経験もそんなにないので
他の方に変えた方が
いいいかと…」
「なぜ?
僕は美帆さんがいいんです」
「でもわたし
上手に出来るか
自信ありません」
言ってしまってから
顔を赤らめ
顔を伏せてから
荷物を手に取ると
その腕を掴まれたと思ったら
そのまま
胸に抱き締められてしまう
「え?」
「美帆さんがいいんです」
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