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「では
薔薇が綺麗に咲いてる公園が
近くにあるので
お天気もいいし歩きませんか？」
「はい」
相手の方の情報は
年齢と名前と
職種だけ
フィーリングで
合わなければ
時間よりも早く
お別れするんだとか
「いつもの
普段の貴女で
いいんですよ」
オーナーさんから
助言をと思ったら
なんの足しにもならないような
あやふやに流された感じ
肩より長めの髪に
シンプルで薄紅色の
ワンピース
細目のストラップつきの
ベージュのヒール
離婚してから
髪を伸ばし
好きな色の服や
小物を揃えた
もともと装いが好きな方で
特別なブランド志向では
ないものの
お金を使う楽しみとして
自分を着飾るようになる
昼間の仕事は
図書館司書
髪はまとめあげ
メガネをかけて
地味めな服で仕事する
それが一番色んな意味で
働きやすいから
「美帆さん、お魚は好きですか？」
「はい、好きです」
「嫌いなものは無いですか？」
「これと言って
思い浮かばないので
ないと思います(笑)」
こんな風に緩やかな会話で
時間は流れていく
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