イジワルな腕

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400円を使ったが、俺はクレーンに持ち上げられることはなかった。 「くそっ・・・もう100円玉ないな。よし、千円札くずして500円入れるぞ。6回出来るからな。」 父親の瞳はメラメラと燃えていた。母親は呆れ顔だ。こうなったらもう止めても無理だとわかっているのかもしれない。 ゲームのプレイ代金とはいえ、自分には400円以上の価値があるのだと思うと嬉しかった。
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