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いよいよ立ち上がる気力も無く、ぼんやりと空を見つめていた。
自分でもネガティブなのは分かってる。そういうところかウザいとか、こっちまで暗くなる、とか散々言われてきた。
自己肯定感?なんだそれ。自分を褒めてあげる?褒めるとこなんかひとつもねぇよ。
そんな自分を変えたくて、サプライズなんてしてみたら。さ。
はぁぁ……
と。
街灯もまばらな仄暗い公園の向こうから、誰かが走ってくる足音が聞こえた。
近隣住民に通報でもされたのかもしれない。
今日の俺のついてなさだったら、それくらい全然あり得る。
だけど、息を切らせて俺の前に現れたのは思いもよらない人物で、そして彼はもっと思いもよらないことを口にした。
「……っはぁっ、ケーキ、一緒に食べましょう。」
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