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片付けをしていると、スマートフォンに、LINEの通知音が鳴った。 「あ、田辺さんだ」 以前働いていた店の同期、田辺理沙子。 しっかり者の姉御肌タイプだ。 『新しい仕事見つかった?』 理沙子は元より、都築からのセクハラのことは、誰にも話せないまま会社を辞めてしまっていた。 そのせいで同期の仲間達は、急に辞めてしまった眞白のことをとても心配してくれていた。 『アルバイトだけど住み込みで働けるレストランを見つけたよ』 そう返信する。 『そうなんだ!じゃあまた相場君達と食べに行くね』 と返事が来た。 社交辞令でも嬉しい。 またみんなに会いたかった。
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