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土曜日とあって、普段とは客層が違っているようだった。 サラリーマンや主婦グループではなく、家族連れや1人で来る客が多い。 眞白は昨日と同じようにオーダーを取り、薫にそれを告げる。 「眞白ちゃん、慣れたもんだね」 カウンターでゆっくりと新聞を読む宮本に言われた。 「こんな事くらいしか俺出来ないんで」 また自虐してしまう。 止めようと思うのだけれど、宮本のように全てに優秀な人を前にするとどうしてもそんな言葉が出てしまった。 ルックスだって良い。素晴らしい仕事を持っていて、薫という恋人までいる。 それに比べて俺は… 「眞白!3番、ハンバーグ上がったよ!」 「あ、はい!」 眞白は慌てて気持ちを切り替える。 けど… 薫のような男にしつこく身体を求められるなんて、どんな気持ちなんだろうか… 眞白は、朝からそればかりを考えてしまっていた。
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