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眞白は情けない気持ちで、散らかった空き缶や瓶を片付けた。 「また忘れてる」 そう独り言を言いながら冷凍から冷蔵庫に海老を移す。 薫のことを凄く大人だと思っていたけれど、この頃はそれだけじゃないことも分かって来た。 38歳の男が一人で生きて行くには、きっと色んなことがあるのだろう。 眞白には分からない、薫だけの想いも。 そんなことを思いながら、眞白はパチンと電気を消した。
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