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カラカラン~ ランチタイムが始まるやいなや海里がやって来た。 「ちぃす!」 「あ、海里」 目を合わせてにこりと笑いあう。 「よう、海里。昨日はありがとな」 「え?なんで薫さんがお礼言うんだよ」 海里は少しムッとする。 「なんでって保護者みたいなもんだろ?俺は」 なあ眞白、と言って薫は眞白の頭をポンと叩いた。 「ですね」 眞白は心がキュッと痛くなる。 本当に昨夜のことは全部覚えていないんだろうか… 抱いて欲しい、と言ったことも? 今すぐに一人で泣きたかったけれど、ふぅ…と小さくため息をついて心を強くした。 「何食べる?たまにはエビフライとかどう?」 「あ、いいね。ちょうど母ちゃんに給料貰ったとこだし。そうしようかな」 「はーい。薫さん、エビフライランチお願いしまーす」 「おっけー」 薫は優しい笑顔で眞白を見た。 どうしてそんな顔をしてくれるの? 優しくされるのが今は辛かった。
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