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学校のプールが終わった後、ぼくは教室で着替えながら、さとるに神社の学童のことをきいた。
「神社の、どうだった?」
さとるは、ニヤリと笑った。
「なんか、楽しそうだったよ。プール終わってからまた戻るんだけどさ」
Tシャツを被って、スポンと頭を出す。
「諏訪さんっておじいちゃんと、浅間さんってお姉さんと、狐塚さんってお兄さんがいるんだ。あと……」
「そんなにイッパイ先生がいるの?」
「先生じゃないんだって、神社のヒトだって言ってた」
「へぇ……」
「オヤツを準備してくれるヒトが後から来るって聞いた。午前中は涼しいから勉強みてくれて、午後には水鉄砲とかで遊ぶんだってさ」
「ふうん……」
「希望者が集まれば花火大会もするって言ってたよ! まことも来いよ」
さとるがキラキラした目で誘ってきた。
花火大会かぁ……。いいなぁ、楽しそう。ぼくは勢いよく頷いた。
「うん。母ちゃんに相談してみる」
ぼくは校内学童だから、学校の空き教室にある学童クラブに行く。さとるとは教室を出てすぐに別れた。今日の午後は何をするんだったけ? 体育館でバドミントン出来るかなぁ?
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