守るのが務め

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ナギちゃんも彼女から向けられた悪意のある視線と敵意を感じ取って、顔が強ばらせていた。 けど、負けないと言わないばかりにしっかりと二人を見て口を開いた。 「初めまして。北條様、お目にかかれて光栄です。佑翔様とこの度は婚約させていただく事になりました、白河美凪と申します」 「白河さん、よろしく。まさか、霧生くんに隠れてた婚約者が居たとはな、これは驚いた 」 今日の為に隠して秘密にしていたんだ。驚くのも無理はない。 まあ、何れ…公表にでもしなければならない事なんだけどな。 驚きと同時に笑った顔の会長とは別に彼女だけは冷たくも鋭い視線でナギちゃんを睨んでいた。 「実は、会長のご令嬢を紹介される前からお付き合いしていて。会長にはい居ずらくて言えませんでした。申し訳ないです、すみません」 って言うのは、嘘で。諦めてもらう口実だ。
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