絶望から救った救世主

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絶望から救った救世主

「ごめん。別れよう」 「…えっ?」 1年間、同棲していたカレシから突然別れを切り出された。 突然すぎて、わたしはカレを見つめることしか出来ない。 「美凪(みなぎ)の他に、好きな子が出来たんだ。」 そうサラッと言うカレの顔は、無表情にも等しくて悪びれもしない。 わたしに罪悪感なんてないんだと、分かる。 「いつから?」 「半年前からだよ」 そんな前から?! 半年前から、わたしを欺いて浮気していたって事? 最近は、わたしの仕事が忙しくてすれ違いもあったけど。 デートの回数も減っていたとは思っていたけど…。 まさか、そんな前から カレが浮気をしているとは思わなかった。 怒りよりも悲しみが酷くわたしを襲うように、ショックで倒れそうになる。 「わたしを…ずっと騙してたの?」 「ごめん。美凪はほんとに可愛いし良いカノジョだった。でも…「もう、いいそれ以上言わないで」」 聞いてるのも、辛くて聞いてられない。 わたしは泣くのを必死に堪えながら、同棲してるアパートから走って出て行った。
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