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「こんな遅い時間に、女性が1人で危ないですよ?」
どれくらい、公園に居たのか分からないけど、もう夜が深まる時間帯なのは間違いない。
声の主の方を振り向くと、長身でスーツを着たかっこいい若い男性が立っていた。
歳はわたしより、少し上ぐらいかな…。
「帰る場所を失ってしまいまして。野宿しようかなって」
初対面の人に、わたしは何を言っているんだろう。
ただ、正直に言うことしか出来なかったのかも知れない。
「え?!野宿!?こんなとこで寝るとか考えたら、危ないじゃないですか」
「実家は遠く離れた他県だし、帰りたくても帰れないんです。見ての通り、荷物も持ち合わせていないから」
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