夕暮れの公園に滲む黄色

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実家には今、両親と祖母が3人で暮らしている。 久々に会った両親はなんだか少し小さくなっていて、少し寂しい気持ちになった。 共働きの両親に変わり、小さい頃の俺を可愛がってくれたばあちゃんは、よほど嬉しかったのか食べられないほどの料理を用意してくれた。 田舎の夕飯は早い。 18時には食べ終わり、19時には風呂に入る。 東京ではありえない時間だが、その分夜はのんびりできる。 夕飯を食べ終わり、風呂に入ろうかとしていた俺は、ふと冷蔵庫の中身が気になった。 風呂上がりに冷たいものを飲みたいと思ったのだが、冷蔵庫の中には麦茶くらいしかない。 ビールは夕飯の時に飲んだ分だけのようだった。 風呂に入ってから買いに出るのは嫌だったので、先になんか買ってこようと俺は出かけることにした。
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