月下のフィナーレ

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ーー半年後ーー 「おーい、森山、午後から磯部と倉庫の片付けしてくれるか?」 「ふぁい!」 作業に集中しながら、振り向く事なく返事だけを返す 森山くん。 「磯部、今回は!…騒ぎ起こすなよ?」 「はぁいっ!大丈夫ですぅっ!」 俺も負けじと大林社長に元気よく返事をした。 弟宅での土下座騒動のあと 職業安定所に行ってみたが 15年ニートだった38歳、そろばん3級ステータスの俺を雇ってくれる会社は中々見つからず。 俺は竹内に土下座して謝り、もう一度大林社長に掛け合ってもらった。 初めは冗談じゃないと断られたが、竹内の熱心な説得で直接大林社長と話し合う事になり、アルバイトからのスタートで雇ってもらえる事になった。
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