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 僕には大好きなお兄ちゃんが二人います。  二人とも僕よりも五つくらい歳が離れてるのですが、優しくてかっこよくて頼りになるお兄ちゃんです。  ……けど、少し悩みがあります。 「なあ、本当に大丈夫なのか? ユキを一人にして。やっぱ全寮制なんてやめろよ、家が近いんだからこっちから通えって」  二番目のお兄ちゃん、アキ兄はそう言って僕の身体を抱き締めて離してくれません。  鍛えられた腕は僕の腕の何倍も太くて、一度こうなるとがっちりハマって抜けられないのです。でも、こうしてアキ兄に抱きしめられるのは嫌いではありませんでした。  だって、僕はアキ兄のことが好きだし、こうやって抱き締められるのも大切にされてるようです幸せだったからです。  でも、今だけは少し……ほんの少しだけ困ってました。 「アキ兄、駄目ですよ。僕、ここに通うために頑張って……頑張って勉強したんです。全寮制も、アキ兄たちと離れるのは寂しいですけど……でも、ほんの少しわくわくしてるんです」 「やだ、いやだってユキ〜〜。そんな寂しいこというなよ、お兄ちゃんのこと嫌いになったのか?」 「ち、違います……そんなことは……」 「本当か? 本当はお兄ちゃんたちのこと嫌いになって、一緒に暮らすのが嫌で逃げるとかじゃないよな?」  アキ兄は普段は晴れた日の太陽のようにカラッとしてるはずなんですが、たまにこうやって僕よりも子供のようになるときがあります。もう大学生のはずなんですが、すりすりと頬を擦り付けてくるアキ兄の髪がちくちくあたってついくすぐったくて笑ってしまいました。 「アキ兄……違いますよ、僕が兄さんたちを嫌いになるわけなんてないじゃないですか」 「本当か? じゃあお兄ちゃんにキスしてくれよ」  んー、と唇を尖らせるアキ兄。なんだか大きな犬に戯れつかれてるみたいだな、と思いながら僕はアキ兄のおねだりに応えます。  アキ兄の唇にそっと唇を重ね、ちゅ、と小さな音を立てて唇を離そうとしたとき。アキ兄の唇が開いて舌が伸びてきました。そのまま唇を舐められます。 「っん、う……っ、ぁ、アキ兄……」 「……まだだろ、ユキ。っ、俺が言ってるキスは、こういうのだって……ほら、口開けろ」 「ん、は、い……っ」  応えるように口を開けば、アキ兄の肉厚な舌が口の中に入ってきて絡め取られてしまいました。そのままじゅぽじゅぽと舌同士を絡めあい、先っぽの方をアキ兄に吸われればなにも考えられなくなります。  大きなアキ兄の指が、さっき着替えたばかりの制服を脱がそうと伸びてきて、「だめです」とその手を掴めばアキ兄はほんのすこし気を悪くしたようです。そのままぎゅっと右の乳首を摘まれてしまいました。 「っ、ひ、う……ん、ッ、あき、兄……っ待……ッ」 「ユキ、いつからお前はお兄ちゃんに向かって嫌だなんて言うような悪い子になったんだ? ……なあ、お前は小さい頃はもっと素直で良い子だったよな」 「っ、う、あ……や……っ、先っぽ、だめ、です……ッ」 「なにが駄目だよ、ユキここカリカリ引っかかれるの好きだったよな? 学生寮暮らしになったら誰もユキの大好きな乳首、こうやって気持ちよくしてやる野郎なんていないんだぞ? わかってんのか?」 「っ、あ、んう……ッ!」  シャツの上からでも分かるほどぷっくりと腫れ上がった乳首をアキ兄の固く乾いた指先で乳輪ごとやわやわと揉まれたり、乳頭を埋めるように指先で潰されぐりぐりと刺激されると自然と腰の奥がじんじんと痺れてきました。  ……アキ兄の言うとおりです。僕は小さい頃からアキ兄たちに乳首をシコシコされるのが好きで、よくアキ兄に触ってほしいと強請ってました。それでもそれは幼い頃の話です。今は僕も十五歳になって、高校生になりました。  一人で乳首でオナニーすることくらいできます。 「っ、どうすんだよ、……まさか、他の野郎に頼むとか言わないよな?」 「い、わないです……僕だって、も、ぉ、一人前……っ、ぉ゛ッ、れ……しゅ、から……ッ、一人で……できます……っ、」 「一人で? できんの? ……ふーん、じゃ、やってみろよ」 「は、い……」  アキ兄に手を掴まれ、もう片方の左胸まで持っていかれました。  ぼんやりとした頭の中、僕は自分の胸に目を向けます。アキ兄にシャツをたくし上げられ曝されたそこは、まだ触れられてもないのに右胸同様ツンと勃起してました。  粒のような乳首にそっと触れれば、それだけでじんとした痺れが走ります。それを堪え、そのままそっと左胸の先っぽを摘みました。 「っ、ん……う……ッ」  カリカリと指先、爪で傷つかない程度の力で引っ掻きます。けれども、どうやっても先程のアキ兄に触れるほどの刺激は得られません。もどかしくなって、腰がじんじんと震えるのを感じながらも僕はそのまま背筋を伸ばし、アキ兄の視線を感じながらもそっと摘んだり引っ張ったりを繰り返します。  背後でアキ兄がごくりと固唾を飲むのが聞こえました。 「ユキ……お前、下手くそだな。すっげえかわいいけどさ……ちんこ痛えし」 「っ、ま、だ……練習中なので……んッ」 「……じゃあ、お兄ちゃんが教えてやるよ。ほら、爪先より指の腹使え」  そう、左胸を弄っていた手にアキ兄の左手が重ねられました。ごつごつして大きな手です。そして、僕の手を使って左胸の乳首を柔らかく揉むのです。すると、先程とは違う、弱すぎず強すぎない気持ちのいい刺激が胸に走ります。 「……っ、ん、う……ッ、あき、兄……ッ」 「お前は皮膚が弱いからな。だから、痛くならないように優しく可愛がってやらないとな」 「っひ、ぃ゛……ッ、ん、う……ッ」 「こうやって引っ張るときも気をつけてな。……まあ、ユキは力弱いから大丈夫だろうけど。弱すぎてもイケないだろ? だから今の内にお兄ちゃんの指をしっかりと覚えとくんだぞ」  弄られ、刺激され、シャツの下から覗く乳首は先程よりも赤く腫れぼったく主張してました。  耳元で囁くアキ兄に僕はこくこくと頷き返すことが精一杯でした。  それからアキ兄は「いい子だな」と笑って僕にキスをします。舌を吸われながら両胸を揉まれ、乳首をコリコリされるのが僕はたまらなく好きでした。アキ兄の腕に捕まったまま何度か乳首でイカされたとき、部屋がノックされます。 「ユキ、準備は……っておい、アキ。お前朝からいないと思ったらここにいたのか」  扉から現れたのは一番目の兄、ハル兄です。  ハル兄は、アキ兄の腕の中でくたくたになっていた僕を見て呆れたような顔をします。 「んだよ、せっかくユキといちゃいちゃしてんのに邪魔してんじゃねえよ大晴」 「なにがいちゃいちゃだ。……あーあ、せっかく制服着せてあげたのが台無しじゃないか」 「ほら、おいでユキ」と、伸びてきたハル兄の腕に抱きかかえられました。アキ兄は不満げですが、ハル兄には逆らえません。  「は、る兄……ごめんなさい……」 「良いんだよ。お前は悪くないからな。悪いのはこの性欲馬鹿だ」 「ば……ッ、俺は健全だっての。ユキが可愛いんだから勃起するのは自然の摂理だろうが」 「時と場合を考えろ。ユキが入学初日から遅刻したらどうするんだ?」 「ハル兄……」  大きな手で乱れたシャツを直してくれます。拍子に乳首にハル兄の指先が当たってびくっとしますが、ハル兄は「ああ、ごめんね」と優しく微笑んでそのままネクタイを締め直してくれました。 「朝ご飯の準備はできてるよ。食べれる?」 「は、い……」 「うん、いい子だね。これから暫くは学園のご飯しか食べられなくなるからね、しっかり食べておくんだよ」  そうハル兄は笑って、腰が抜けた僕の腰を抱いて一階のリビングまで連れて行ってくれました。
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