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人生の最後に
なんと、れんもわしを好いておったとは、これは予想を上回る出来事じゃ。
「多分、母も喜んでくれていると思います。母に代わってお礼を言わせてください、ありがとうございました」
「いや、わしもれんさんの話を聞けて良かったです。ありがとうございました。それじゃあこれで」
そしてわしとアンジはその場を立ち去り、帰りの新幹線でアンジと会話をする。
「なあ、アンジよ、本当はわしの本心、そしてれんの本心を知っておったんじゃないのか?どうも話がうますぎて」
「古橋様、私はあくまで古橋様の未練解消のお手伝いをしたに過ぎません」
「とぼける気か、まあ良いそれでわしはいつ死ぬんじゃ?」
「その時にまたお迎えにあがります」
その言葉を最後に東京駅でアンジと別れた。
そして3日後、わしは突如体調を崩し、意識を失い、そのまま病院に運ばれ、死んだ。
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