入学

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さて、式の後はLHRなので自分のクラスに行くか。「ねぇねぇ、海崎くんだっけ?知ってる かもだけど、俺、奥村瑠衣。席が隣だったし、よろしくね〜。」 名前は座席表に記載されていたので知ってた。 「ああ、こちらこそよろしく」と言うと奥村が人懐っこい笑みを浮かべた。「じゃあ移動しよっかぁ。」 クラスはAクラス。どうやら特待生と優秀な人はAクラスに集まるらしい。いわば進学校の特進コースみたいなもの。多大な刺激を受けることができそうだ。 「奥村っていつからこの学園にいたんだ?」 「うーんとね、俺は中等部からだよ〜」 やっぱり。だから新鮮味も何も感じてないような顔をしていたんだ。 「てか、瑠衣でいいよ〜。俺はぁ、(カイ)って呼ぶねー。」 「おー。じゃあこれからは瑠衣な。あと海ってあまり呼ばれたことないから新鮮かも。」 クラスに着く、番号順だから席も近い。  「瑠衣が席近いとなんか安心するわ。外部入学って少ないみたいだし、ちょっと不安だったんだ。」思わず笑みが溢れる。 「うっわ、海マジで笑うと雰囲気変わるー。なんか、こう、オーラが、え、なにカッケーんだけどぉー。」 「瑠衣こそすげーイケメンじゃん。実は最初びっくりしたんだ。」 「えー、そーかな。高校デビュー大せーこー! なんつって。」「ああ、そうだな。」瑠衣の笑顔は癒される。なんか、弟を見ているようでつい頭を撫でてしまう。「ッおわ、へへっ」一瞬目を見開いたが、にまにましながら受け入れてくれた。 キーンコーンカーンコーン お、チャイムはいくら金持ち校だけど普通なのか。俺の友達の高校はチャイム音が時たま エーデルワイス、、、らしい。これは本当の情報。 俺だったら3年間たっても慣れないんだろうな。 ガララララ 先生が来た。皆察して急に姿勢を整える。 「あー、みんなおはよう。」初対面だからなんとも言えないけど、なんか適当そう。 「あー、名前は陸駿(くがしゅん)。 1-Aの担任だ。副担任は今日は来れない。 一年間よろしく」 それから入学や授業システムなどの説明があり、とても退屈だった。 そして、先生の服装が気になった。 うーん、ホスト?どっからどう見てもホストそのもの。この人なんで先生になったんだろ。 名前は陸上選手っぽくて格好はホストで職業は高校教師。なかなかちぐはぐでおもしろい。
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