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「本当にすまなかった…」
はぁ。
一体なんだったんだ。陸先生によると、いやもう陸でいいや。
陸によるとどうやらアレは猫吸いをしていたらしい。
寝こけてた陸は元飼い猫のアケミの夢を見ていた。そしてたまたま通りかかった俺を猫と勘違いしてそのまま押さえ込んだのだとか。
陸は自他が認める寝起きが最悪な人間らしい。
もはや夢遊病の域である。
「俺だってお前じゃなくてアケミを吸いたかったぁぁぁ…」
うっせぇですよ。
「というか、普通に焦りました。」
「おー、ごめんごめん。」
軽ッ…
なんなのこの人。
「先生、一歩間違えればセクハラですよ。」
ほぼアウトだったけど。
「あー、それはまずいなぁ。」
確かに先生素行が悪いらしいからなぁ。ヤバそう。
「あー、海崎、何か欲しいものはあるか。大人の財布なめんなよー」
これはもしや
「口止めですか。」 「あー、だな。」
はいはいそーですよねーーーー
だけど無償提供とか逃せない。
普通に金で釣られてますけど何か。
ここは有効活用していかないと。
うーん
あ、むしろ金で買えないものにしてやろうか。
「たんい…」
単位を確保しておきたい。切実に。
「お前の入試の成績なら楽勝すぎるだろ。」
あ、じゃあ
「先生、抱き枕ください。」
「お前そんなのでいいのか?」
「はい。最近ちょっと眠りが浅くて」
「お前ぐらいの(顔)なら誰だって喜んで抱き枕になってあげるだろ」
「は、どういう意味でしょうか。」
「あー、お前はわかんなくていいぜぇ」
なにそれ、、、
あ、そうだ。忘れてた。
「先生なんで俺を呼んだんですか」
「おー、そうだなぁ。目が合ったからだ。」
は??
「あー、
………………
つまりそういうことだ」
まじかよ、、
「失礼しました。」
あんにゃろっ
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