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1兄貴のように慕ってた彼は
二年間音信不通だった友達の死を知ったのは、テレビのニュースだった。同じことを繰り返すニュースで飽き飽きしていた時、速報として入ったのが『不審死』の言葉と文字。
「え・・・アイツが不審死なんて」
二年前の春に、地元に帰って来て馴染みの居酒屋で飲んだアイツの顔が思い浮かぶ。大変だけど、やりがいがあるよと言ってはにかんだアイツ。
「何があったんだよ」
僕の気持ちが高まりアイツの実家にかけようと、テーブルに置いたスマホを取ろうとし、スマホの前のチラシが目に入る。
【ミツハチ探偵事務所のお仕事は以下になります。身辺調査から護衛、オカルト案件など】
探偵事務所がオカルトなんて。
その文字から視線が離れずにミツハチ探偵事務所の電話番号を押していた。
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