VOICEラブは永遠に

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亮太は会社を辞めた。 徳川財団の管理をすべく、忙しいのか家にも帰って来ない。 仮にも私たちは__夫婦だというのに。 プロポーズを受けた私は、その旨を番組内で発表した。 隠れて付き合っていたこと、番組開始にあたり距離を置いたこと、それでもお互いを必要としたこと。 洗いざらい全て話した。 番組を降りることも覚悟の上だが、亮太がケジメを取って退社をしたことと、番組の数字かいいこと、そしてなによりリスナーからの祝福のメッセージが後を絶たなかった。 「あんたがリスナーを大事にしてきたからよ」 涼子さんにも肩を叩かれ、番組を続投が決定。 暖かい気持ちが溢れてくるが、それでも毎夜、枕を抱えているわけで__。 「1時になりました‼︎柴田俊介のミッドナイトシアター‼︎始まりましたが、皆さんいかがお過ごしですか⁉︎」 思わずラジオを切った。 真夜中のテンションじゃないだろう。明日、後輩の頭を叩いてやらないと。 今日も亮太は帰ってこない。 連絡もつかない。 ていうか、新婚じゃないの? 私たち、新婚じゃないの?
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