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ラジオをつけた。
「柴田俊介です‼︎ミッドナイトシアターをお聴きの皆さま、素敵な眠りの世界へ誘(いざな)います‼︎‼︎‼︎」
未だ力んでいる柴田くんに、私たちは笑い合う。
「あれじゃ、目が覚めるだろ」
「こないだ注意したんだけどなぁ」
腕枕の中で、亮太の指先を掴んだり揉んだりして遊ぶ。
「私たち、ずっと2人で番組できるかなぁ?」
その手を恋人握りする。
「ずっと愛し合ってりゃ、できるだろ?」
強く握り返される。
「でもずっとアシスタントも嫌じゃない?」
「全然。お前と番組やるのが俺の夢の一つ。その為なら、アシスタントだろうがADだろうが構わない。その代わり__」
「その代わり?」
「夜は俺がプロデューサーな」
抱き締められ、背中を指先が撫でていく。
「ちょっ、明日も早いのよ⁉︎」
「知ってる」
「だったら__」
「さっきのはリハで、今からが本番」
「ほ、本番?」
「結婚初夜やってなかったから」
と、戦闘モードに入った愛撫が始まる。
「それが終わったら__」
「なに⁇」
「次は反省会な」
「ちょっと無理‼︎無理だって‼︎」
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