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とても変わった子だったけど、なぜかいつも友達はいた。
数は少なかった。
友達百人出来るかなって歌があるけど、百人に良い顔が出来る人間なんて、誰からも信用されないって思う。
だけど、その数少ない友達だって、私のことを本当に必要としていたわけじゃない。
彼らの我儘に、機嫌良く付き合ってあげていたので私のことが好きだって錯覚していたのだと思う。
だから、理科準備室のホルマリン漬けの瓶のことを教えてあげても、
「ふーん」って気持ち悪そうな目をするだけでなんの興味も示してくれなかった。
それは、絶望なのか失望なのか、いや、ちょっとした肩すかしかな。
まあ仕方がない。現実なんてそんなものだ。
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